運動法、食事法、リラックス法などいろいろ試してみたけれど、それでもやはりよく眠れない。
そのような場合は、睡眠について詳しい睡眠専門医に相談するのが良いでしょう。
内科や小児科などと違って、「睡眠科」を街で見かけることはあまりないが、日本睡眠学会では、ホームページ上に「睡眠医療・認定委員会の認定による認定医、認定機関」のリストを公開しています。詳しくは下記URLを参照して、お近くの認定医、認定機関をお探しください。詳しくは、下記URLを参照して、お近くの認定医、認定機関をお探しください。
睡眠専門医や睡眠外来を持つ医療機関の数はあまり多くありません。東京都には最も多くの認定医や認定機関がありますが、認定医や認定機関がない都道府県も存在します。
認定医が身近にいない場合、最寄りの神経科・精神科、神経内科、心療内科の看板を出している医療機関に相談してみるのも良いでしょう。そこでも問題が解決しない場合、睡眠に詳しい医師あるいは医療機関を紹介してもらうという選択肢もあります。
日本睡眠学会では毎年夏ごろに定期学術集会を開催しています。睡眠の基礎研究から臨床までさまざまな分野に関わる睡眠の専門家が集まり、最先端の睡眠研究・医療についての議論がなされています。
近年はその会期中、「市民公開講座」も開催されています。
市民公開講座は事前申し込み制ですが、入場料は無料が通例です。講演形式の講座で、睡眠専門医から役に立つ情報が得られ、その場で質問することもできます。
睡眠に関する知識の習得や睡眠専門医との関わりを築く良い機会となるでしょう。
また、学術集会だけでなく、日本睡眠学会では、一般に向けて様々な情報を公開しています。それらの情報を、随時ホームページでチェックして活用するのも良いでしょう。
日本人の約2割がなんらかの睡眠障害を患っているのに比べ、睡眠医療認定医・認定機関の数はまだまだ足りないのが現状です。睡眠障害を患いながらも、それと知らずに(診断されずに)、日常生活を送っている人はとても多いのです。
しかし、睡眠障害は生活の質(QOL)を低下させるだけでなく、日中の眠気による交通事故の発生率上昇や、社会の生産性低下にも影響し、社会的・経済的にも重要な問題になっています。睡眠医療に従事する専門家の育成は今後ますます重要になってくるでしょう。
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