現代人は日常生活で、さまざまなストレスにさらされています。
人間関係や仕事のトラブルなど、ストレスのない生活をしなさいといっても無理があるでしょう。
ストレスをため込まないためには、時には大雑把にかつ楽観的に物事を考えたり、柔軟に思考を切り替えたり、趣味で気分を紛らわせたりするなどたくさんの方法があります。
不安に思っていることなどを、紙に書き出してみることが有効な場合があります。
紙に書くことによって、悩みなどの思考を客観的に見つめ直すことができ、たいしたことではない、と気が付くこともあります。
また、悩みを人に話すのも効果的です。
一人で悩みを抱えるのではなく、他人に打ち明けるだけでも、気分がすっきりとします。
ストレスは笑いの力でコントロールできる。笑うことで、自律神経のバランスが整う、副交感神経が優位になります。また「幸福ホルモン」セロトニンが分泌されたり、脳の前頭葉が活性化して意欲が湧いてきたりするなどの効果が得られます。自分の笑いのツボを押さえて、バラエティー番組やコメディー映画を見るなど、笑える環境を積極的につくり出すことが大切です。
しかし、笑えと言われても難しい場合もあります。ところが、実際には面白いと思わずに、作り笑いをしただけでも顔面筋が刺激され、その刺激が神経を介して脳に伝わり、笑いの効果が得られます。
さらに、面白いことや楽しいこと(例えば、旅行やイベントの計画など)を考えるだけでも脳内ではドーパミンという神経伝達物質が分泌され、笑ったり、楽しんだりしている時と同じ現象が起きています。
笑えないような辛い時こそ、無理矢理にでも鏡に向かってにっこり、楽しいことを考えれば、実際に笑っている時と似たような効果が得られます。
耳、鼻、皮膚からの感覚刺激は全て脳に伝わり、感情の生成に役立っています。好きな音楽は気分を良くするが、逆に騒音は気分を害するでしょう。したがって、これらの刺激を有効に使うことで、気分を落ち着かせることができるのです。
耳からの刺激としては音楽、鼻からの刺激としてはアロマ(香り)、皮膚からの刺激としてはマッサージがあります。
音楽やアロマは自分の好みでリラックスできると感じるものが良いでしょう。音楽を聴き、香りを楽しむことで、より体がリラックスしていきます。
体を動かすことで、気分がすっきりして悩みが吹き飛んだ、という経験をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。いつでもどこでもできる簡単な運動を数分程度行うだけでも、十分にリフレッシュ効果があります。例えば、ウオーキング、ランニング、ヨガ、ストレッチ、腹式呼吸、筋弛緩法などがあります。リズムに合わせて体を動かすリズム運動は、特に「幸福ホルモン」セロトニンの分泌が促され効果的です。
ストレスは必ずしも悪者というわけではありません。良いストレスは、生活にめりはりをつける要素となります。仕事のノルマなど、ストレスを乗り越えた時の達成感やそれを乗り越えようとするモチベーションは、心身の健康に良い影響をもたらすこともあります。
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